ダレスバッグ A

やはり一度は作っておかないといけないダレスの鞄です。この鞄を作る上で一番の難関が口金部分の金具の入手でした。運良くネットで知り合えたJyonさんに分けて頂けたので制作することが出来ました(感謝です)。

普段から材料費には自分なりに縛りを入れてるのですが今回は口金分その制限を超えてしまいました。また革もお決りのジャンクなのでシワや折れが多いです。

重さも1キロを超えるかと思っていましたが980グラムで収まりました。これも金具がアルミだったからでしょう。
  ダレスというと割とシンプルでカチッとしたデザインの物が多いので少しアピールするようにしました。豚々館ならでわという色が出てくればいいのですが、作品毎にちがうような・・・。

ブランドカラーが出せるメーカーはやはり凄いです。
  裏側のシワも酷いですね。 
  ダレスの鞄は底マチが広くなりがちですが、表側と裏側の膨らみを変えて下げたときの腕が出来るだけ真下になるように。サイドのベルトで下部を思いっきり閉めた状態ですが最大広げると14pになります。

今回の問題点の一つが口金金具の曲り部分で表と裏の縫い合わせです。歪むことは想像できていたのですがどの位ゆがむか分からなかったのでやってみたらこの位曲がりました。

本当は逃がしてやることは他の鞄を見て分かっていたんですが、角が出るのもちょっとやだったので実験。試しにサンプルを作るとかしない一発決めなので作品が実験台です。
  マチが出ないようにしているのでその分容積も減ってます。口金金具がもう少し大きいと良いですね。この金具は曲げのアールも大きいので柔らかい女性的なシルエットになると思います。
  以前に作ったことのない取っ手を作るようにしています。今回はこんな感じ。

今回のダレス制作ではdulles-clubさんを参考にさせて頂きました。出来は足元にも及びませんがここまで形に出来たのはdulles-clubさんのおかげです。
  止めベルト下の何の変哲もない開閉用タブ。小さいパーツなので一応折り返して引っ張りやすいように引っかかりくらいは作っておきます。下の革に密着しないで掴みやすさが増えます。

口金金具に最初から開いていた取っ手を付けるための穴の幅が広すぎたので穴を開け直して狭くしています。取っ手のデザインにもよるのでここは自分で穴あけが必要になると思います。 
  直接床に触れないように。金具がないので余り革で。 
  お決りの取り外しポッケ。後から”あんなポケットやこんなポケットや”ってたぶん作らない・・・<−−自分
  中央の仕切りは入れる物によって外せるようにしてます。